矯正治療
矯正治療は、全身の健康に結びつく治療です

一昔前まで、矯正治療は単に歯並びを整えて見た目を良くするための治療と考えられてきました。しかし、見た目以上に大切なことがあります。それは噛み合わせを良くして、その人の骨格と調和するように、顎の関節にストレスをかけないようにするということです。最近では、そのような筋肉のストレスを減らすことができるといった機能的な意味合いでの重要性がクローズアップされています。
具体的な治療方法
1.顎の発育のバランスに対して歯が大きすぎるために歯並びが悪くなっているため、その間の歯を抜歯して全体の歯並びを整える
2.奥歯の発育方向のためと考え、矯正でそれを治していき、歯並びを整えていく
大きく分けてこの2つの方法があります。成長発育期の子どもの場合には2番目の方法で治療できる場合が多いのですが、ある程度成長が進んでしまった場合や、明らかに歯の大きさと顎の大きさの不調和が認められる場合には、親知らず以外の歯を抜歯して全体を整える1番目の方法で治療を進めていくこともあります。
抜歯して矯正する方法を選択するのか、抜歯しないで矯正する方法を選択するのかは国際的な学会でも議論されているところで、どちらが正解といった明確な答えはまだ出ていません。それぞれのメリットとディメリットがあるので、双方を天秤にかけてみて、その方に合った方法を選択することが大切と言えます。
そのためにも、矯正治療に入る前に綿密な診査が必要とされるわけです。矯正治療をする際の難易度は、この診査を経て決定されます(診査には費用がかかりますが、これを受けられてから、実際の治療に入るのかどうかを決定されても良いでしょう)。
いずれにせよ時間のかかる治療です。子どもの場合にはご両親のご理解なしにできる治療ではありません。じっくりとお互いに話をされて、納得されてからの開始をおすすめします。
なお、矯正治療は自費治療です。いったん治療を開始されたら、途中で何らかの理由により治療を中止されても治療費用は返却できません。じっくりとお考えになってから決定されるよう、お願い申し上げます。
矯正治療の意義
矯正治療の意義は見た目を良くするといったものばかりではありません。最近では、奥歯と前歯に本来求められている機能を、いかに効率よく分担させられるかといったことがクローズアップされています。乱れた歯並びを放っておくと、将来的に奥歯が歯周病になりやすいばかりでなく、顎関節症になるリスクも増えてしまいます。
矯正終了後
治療が終了して歯に付いているブラケットを外した後も、歯とその周囲の骨が安定するまでの一定期間(半年から2年ぐらい)は、「リテーナー」と呼ばれるご自身で取り外しのできる補助装置を入れていただきます。また、場合によっては「ポジショナー」と呼ばれる柔らかい樹脂でできたものを口の中で噛んでいただき、さらなる噛み合わせの微調整を行います。
また、整った噛み合わせを作りあげるために、歯並びを治す以前にあったかぶせ物の作り直しも多々あります。作り直しについての詳細は詰め物・被せ物治療をご覧ください。





